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2026.04.03
施工について

外壁に苔や藻が生える原因と対策|放置するリスクと正しいお手入れ方法


外壁に苔や藻が生えるのを放置するリスク


これまで多くのお住まいを拝見してきましたが、お客様からよくご相談をいただくのが「外壁に緑色の汚れがついてしまった」という悩みです。


ただの汚れだし、そのうち雨で流れるだろう」と放っておかれる方もいらっしゃいますが、実はその緑色の正体である「苔(こけ)」や「藻(も)」は、お家からの小さくて大切なサインです。


今回は、苔や藻を放置するとどんなリスクがあるのか、そもそもなぜ生えるのかをわかりやすくお伝えします。


外壁の苔や藻、そのままにして大丈夫?

外壁に苔や藻が広がると、まずお家全体が暗く古びた印象に見えてしまいます。

しかし問題は、見た目だけではありません。


苔や藻は水分を含みやすく、外壁の表面を長時間湿った状態にしてしまいます。

この状態が続くと、外壁を守っている塗膜(塗料の膜)に負担がかかります。


本来、塗膜は水を弾いて建物を保護する役割がありますが、苔や藻が付着すると常に湿気にさらされ、その機能は徐々に弱まっていきます。


さらに塗膜は経年劣化によって防水性も低下していくため、外壁は次第に水分を吸い込みやすい状態になります。


そのまま乾燥や寒暖差の影響を受けると、ひび割れの原因になることもあります。

「洗えば落ちるのでは」と思われるかもしれませんが、表面だけを洗い流しても、根や胞子が残っていると再発しやすいため注意が必要です。



外壁に苔や藻が生える理由

苔や藻は、ジメジメした湿気や水分、そして直射日光の当たらない日陰を好む生き物です。

目に見えないほど小さな胞子が風に乗って運ばれてきて、壁にくっつき、そこに水分があると、どんどん仲間を増やして広がっていきます。


特に日本は湿度が高く、雨も多いため、どうしても苔が発生しやすい環境にあります。


では、実際にどのような環境で苔や藻が発生しやすいのでしょうか。


苔や藻が生えやすいお家の特徴

どんな家でも発生する可能性はありますが、以下のような条件が重なると特に発生しやすくなります。

日当たりが悪く乾きにくい場所

代表的な場所は、北側の外壁や、建物の裏側など。

日が当たりにくいため、湿った状態が長く続きます。

風通しが悪く湿気がこもる環境

住宅が密集している場所や、ベランダの下などは空気が動きにくく、乾燥しにくい傾向があります。

水分が溜まりやすい構造・箇所

サッシの下や配管まわり、雨だれが当たる部分は、どうしても水分が集中します。

こうした場所は局所的に発生しやすくなります。



自然環境の影響

川や田んぼ、森林の近くでは、湿度や胞子の量が多くなるため、発生リスクが上がります。

外壁の素材や状態

凹凸のある外壁は水分や汚れが残りやすい特徴があります。

また、塗膜が劣化して防水性が落ちると、さらに発生しやすくなります。


外壁の苔・藻の落とし方

汚れが気になってきたな」という程度の軽い症状であれば、ご自身でお掃除することもできます。


まずは、水をかけながら柔らかいブラシやスポンジで優しくこすってみてください。


汚れは上から下へと洗い流すのが基本です。

このとき、外壁を傷めないように「台所用の中性洗剤」を薄めて使うのがおすすめです。


もし、こすっても落ちないしつこい汚れの場合は、外壁専用のバイオ洗浄剤などを使う方法もありますが、無理は禁物です。


お掃除で気をつけたいポイント

「キレイにしたい」と思ってやったことが、逆に外壁を痛めてしまうことがあります。

以下の3点には特に気をつけてください。

NG例1】硬いブラシや金属たわしで強くこする

汚れは落ちるかもしれませんが、外壁を守っている塗装まで削り取ってしまいます。

【NG例2】塩素系洗剤(カビ取り剤など)をそのまま使う

苔や藻はカビと同じでしょう?カビ取り剤を使えばいいんじゃない?

これは厳禁です。

カビ取り剤は大変強い薬品で、外壁を変色させたり、素材そのものを痛めたりする恐れがあります。

【NG例3】高圧洗浄機を近距離で当てる

家庭用の高圧洗浄機、意外と壁を傷つけやすいんです。

高い水圧を近くから当てると壁に傷がつきます。

その傷から余計に水が染み込みやすくなります。



業者も高圧洗浄機を使って外壁洗浄をしていますが、外壁を傷つけないように、水圧や当て方等に細心の注意を払っています。


苔や藻を繰り返さないためにできること

掃除をしてもすぐに苔が生えてしまう場合は、環境を少し変えてみましょう。

例えば、植木が密集して湿度がこもりやすいなら、剪定して風通しを良くする。


雨樋がつまり水が溜まっているなら、掃除して水がスムーズに流れるようにします。

また、根本的な対策として「防藻・防カビ塗料」を選ぶという選択肢もあります。


これは、塗料の中に微生物の繁殖を抑える成分が含まれているものです。

もちろん「一生絶対に生えない」という魔法の薬ではありませんが、通常の塗料に比べると格段に綺麗な状態を長く保つことができます。


外壁塗装でできる対策

苔や藻の悩みからお家を守るには、やはり外壁塗装によるメンテナンスが最も効果的です。


というのも、塗装を新しくすることで、失われていた「防水性」が復活し、水がスッと流れ落ちるようになります。


最近では「親水性(しんすいせい)」に優れた塗料があります。

これは水を流れ落ちやすくさせ、一緒にゴミも落ちやすくします。


これらを使うことでお掃除の手間をぐっと減らすことができます。

一般的に、塗装の寿命は10年前後と言われていますが、湿気の多い北側の壁だけ早く傷んでしまうケースも少なくありません。


「まだ10年経っていないから大丈夫」と思わず、壁の状態をじっくり見ることが大切です。


外壁の苔や藻と上手につき合うために

外壁の苔や藻は、単なる汚れではなく、「湿気」や「塗装の劣化」が進んでいることを知らせるサインです。


表面的に綺麗にするだけでなく、「なぜここに生えたのか」という原因を知りそれを取り除く、適切な時期に塗り替える、ということが、お家を長持ちさせる近道になります。


苔や藻の悩みは、早めに対応することで費用も抑えられますし、何よりお家の健康を守ることができます。


まずは一度、お天気の良い日にぐるりとお家の周りを一周チェックしてみてはいかがでしょうか。


大切なお住まいがいつまでも美しく、安心できる場所であるために、今回の内容が少しでもお役に立てば幸いです。


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