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2025.12.12
施工について

失敗しない外壁塗装の見積もり方…業者に伝えるべき「書類」と「情報」とは?



外壁や屋根の塗装工事は、家の状態や規模によって費用が大きく変わります。 

同じ家は一つもありません。そのため、見積もりも情報の量で変わります。


実は、施主がある書類や情報を渡すだけで――

見積もりの精度がぐっと上がり、比較もしやすくなります。


本記事では、「用意すると役立つ書類」と「必ず伝えたい情報」を分かりやすく整理しました。

必須ではないが、あると精度が上がる“書類”

1. 建物の図面(平面図・立面図)



外壁の面積や高さを正確に把握できるため、塗装面積の計算が正確になります。


さらに、これは足場が組めるかどうかの判断にも直結する情報です。

足場費用の誤差が減るため、見積もりの透明性が高まります。


図面がなくても業者が現地で計測しますが、あると作業がスムーズで精度も上がります。

2. 過去の塗装工事の書類(見積書・工事契約書・工事報告書・保証書など)

「いつ」「どんな塗料を使ったか」が分かると、劣化の進み具合を予測しやすくなります。

また、過去の補修履歴が分かれば、診断の目がより正確になります。

トラブル予防という意味でも非常に役立つ書類です。

3. 火災保険の保険証券

火災保険の保険証券を確認することで、風災・ひょう災などが補償対象かどうかを判断できます。


屋根の破損が台風やひょうなどの自然災害が原因の場合、修理費が保険でカバーされることがあります。

ただし、経年劣化による補修は対象外と損害保険各社が明記しています。


保険適用となるのは、あくまで突発的な自然災害による被害の場合です。

4. 引き渡し時の住宅仕様書・性能評価書



外壁材や屋根材の正式名称、たとえばサイディングの型番などが分かります。

材料が分かれば、相性の良い塗料や適切な施工方法を選ぶことができます。


「何でできている家なのか」が分かるだけで、見積もりは大きく変わります。

5. 既存の保証書(外壁・屋根・コーキングなど)

保証期間中であれば、施工業者によっては無償補修が受けられる場合があります。

そのため、保証書を提示すると「必要な工事」「不要な工事」が明確に。


余計な工事を避け出費を抑えるためにも、忘れずにチェックしたい書類です。

書類ではないが、必ず用意しておきたい“情報”

劣化箇所の写真

ひび割れ、チョーキング、雨漏り跡、苔・カビなど、気になる部分をスマホで撮影して提示しましょう。

「どこを見てほしいか」が明確になり、診断の精度がアップします。

希望する工事範囲・塗料グレード

見積もりを依頼する前に、以下のような希望を明確にしておくと良いでしょう。


  • 工事範囲: 外壁のみか、外壁と屋根の両方か
  • 付帯部: 雨どい・破風・軒天なども含めるか
  • 塗料のグレード: ラジカル塗料、フッ素塗料、無機塗料などの希望有無


仕様を揃えて見積もりを作成してもらうことで、複数の業者からの相見積もりを比較しやすくなります。

工事希望時期・家の立地条件



  • 施工したい時期(例:春にお願いしたい)
  • 隣家との距離が近い
  • 足場を立てる場所が狭い
  • 駐車スペースがない


足場費用は環境で大きく変わります。

これらの条件は足場費用に大きく影響するため、事前に共有することで見積もりの精度が上がり、後からの追加費用を防ぐことができます。

書類や情報が揃うほど、誤差の少ない見積もりに

もちろん、書類が揃っていなくても見積もりは取得できます。


ただし、この記事で説明した通り、書類・情報が多いほど正確性の高い、透明な見積もりに近づき、追加費用のリスクや、見積もり内容に関する不安といったトラブルを大きく減らせます。


相見積もりを取る場合も、条件を揃えることができ、比較しやすい見積書を入手することができます。

安心して工事を進めるための「準備」として、この記事をぜひ活用してください。

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